リミッター外れました。

凄まじい軌道、とんでもなく隆起した絵の具、悟りを示したような円相。
白髪一雄」氏が制作された、アクションペインティングと呼ばれるアートです。
 
これらの作品は、天井からつるしたロープにつかまり、絵の具を広げたキャンバスの上を素足で滑走する手法で描かれています。
創作する時の心身を、そのまま写したような作品群に圧倒されます。
唯一無二の表現は、心身のリミッターを取っ払ってくれるくらい凄いパワーを持っています。
 
ずっと観てると、自身のダンスもこの作品のようにもっとダイレクトに表現できるんじゃないかと錯覚させるほどです。
また、アクションペインティング以外の作品や、宮崎との縁も深い作者の軌跡も辿ることができます。
当スタジオウォールアート「Out of Bounds」の作者「Meguru Yamaguchi」氏も影響を受けていた事をお話されていました。
 
蜜呪」に「群青」など…
どれもワリンワリン(荒々しくグルーヴする様)で、とにかくヤバい!
宮崎でここまでの作品群を観れるのは、もう今回だけかもしれません。
皆様、是非「宮崎県立美術館」へ足をお運び下さい。
 
 

 

 

 
蜜呪」チラシ裏より抜粋。

 

喜びを伝え続けること。

不思議でどこか懐かしい建物「現代っ子ミュージアム」
松山町の路地裏にあるギャラリー&カフェです。
白髪一雄氏に師事、1965年から1972年具体解散まで出品されていたアーティスト「藤野忠利」さんが館長を務められていました。
今、藤野さんのメモリアル展「ぼくは宇宙に行きたいな」が同ミュージアムで開催中。
 
生前、ミュージアムのカフェで自身の作品についてお話しされたのを思い出しながら作品群を拝見しました。
当スタジオオープン時よりある赤い大入クッションは、当時頂いた藤野さんの作品です。
 
「型にとらわれない自由な発想、思い思いの自由なアート」
現代っ子センターのモットーはアートンも大いに共感出来ます。
想いは、世代をこえて受け継がれて行くでしょう。
 
今週土日のみの開催ですので是非ご覧下さい。
 
 
現代っ子ミュージアム
 

 

 

 
大入クッション
 
2019.2.23 宮崎日日新聞