今週、アートンのスタジオ内にミラーボールを設置します。
ミラーボールとは、ディスコやダンスホールで用いられ、光を当てながら回転させると部屋中に小さな光が反射する、小さな鏡を張り巡らしたボールのことです。
ミラーボールがある空間… 思い出します…
かつて宮崎には『ZIPANGU』というディスコがありました。
現実から離れた華やかで騒々しくてとても楽しい空間でした。
VIPルームを擁した豪華な内装、大音量のダンスミュージックにそれを際立たせる特殊照明や音響効果、黒服のスタッフが片膝ついてきめ細やかな接客でお客様をもてなし、DJの軽快なトークを挟みながら最新のダンスミュージックが流れ自ら踊りたい曲もリクエストできるといった、80年90年代を一世風靡したディスコマハラジャの宮崎版って感じでした。
当初は敷居が高くオシャレな人種が集まるイメージがあり入店をためらっていましたが、それ以上に最新の音楽を聴きたい、うまい踊りを見てみたい気持ちが強く思い切って入店したのを覚えています。
長い通路を越えたそこには最新の音楽が大音量で鳴り響き、
豪華できらびやかな店内で颯爽と動き回る黒服のスタッフがいて、ミラーボールでちりばめられた光を浴びるダンスフロア、客のファッションや立ち居振る舞いがとても洗練されていて格好良い。
全てが新鮮で刺激的であっという間に『ZIPANGU』の魅力に取り付かれました。
某ドーナツショップで働いていた我々は仕事の閉めの作業を速攻で終わらせ、当時流行ったコルニッチやフレッシュジャイブのダンスファッションに身を包み、ドーナツの甘い匂いを漂わせながら夜中12時頃からほぼ毎晩のように繰り出していました。
上手い下手関係なくダンスフロアで仲間達と無心で踊りまくり仕事の疲れをリフレッシュできるひとときは本当最高の瞬間でした。
又、かっこ良いダンスを踊る人を見つけ動きを盗み試したり、「1時間ダンスフロアで踊り続ける」「気持ち悪いムーブで笑いを取る」等の仲間で考案したミッションを遂行したり、見知らぬ人にダンス講座を開いたりとそんな遊びもよくやりました。
当時はブラックカルチャーが台頭しニュージャックスウィング全盛を迎えつつある時期で、ダンスフロアで目立ってるメンツはランニングマンやロジャーラビット等のニューステップをバンバン踏んでいました。尖ってた連中(DANCE入門を担当するAKISAN等)は目立ってる奴に向ってダンスバトルを仕掛けたりサークルを作って技を見せ合っていました。
そんな最中でもダンスフロアにはたくさんの人々が踊り好きという気持ちのもと自由に踊ってました。
ミラーボールでちりばめられた光を浴びながらより強く非現実の世界へと陶酔していました。
願わくばあのときの『ZIPANGU』で味わった一体感を再び体験したいものです。
話は逸れましたが、ゆっくりまわるこのミラーボールは現在過去未来とダンスと切っても切り離せない関係である事は確かで、アートンソウルファクトリーでも皆さんの気持ちを盛り上げてくれる必須アイテムになって頂ければ幸いです。
それにしてもこのミラーボールまわるの遅すぎる…
ZIPANGUメンバーズカード